「日本の水素社会はコンブバイオマスで実現できる!」

コンブは発酵水素生産の最良のバイオマス資源です
コンブから産業資材を生産した後の廃液を使用すれば、
現状技術でも2030年政府目標の水素価格での生産が視野に入ります。

2050年にCO2排出量ゼロを日本も宣言したことにより、化石燃料に代わるCO2を排出しないエネルギーとして水素が揺るぎない主力エネルギーとして人口に膾炙されるようになりました。

筆者は、1973年の第一次オイルショックにおける政府の狼狽ぶりを目の当たりに見て以来、日本のエネルギー自給を研究課題に定めて、バイオマスから発酵法で水素を生産する技術開発を進めてきました。その結果、世界で最も高速で水素発生するバクテリアの発見や、水素収率を極限まで高める方法を提案するなどの成果を上げました。

また、海のバイオマスであるコンブが陸上のバイオマスより生産性に優れ、水素発酵に適した糖質を多量に含蓄することから、栽培コンブを原料とする発酵水素生産で国の希望するコストでの水素生産に明るい見通しを得ることに成功しました。

激しい気候変動を押さえるためにも、ロシアがウクライナ侵攻の反対行動抑止にEUへのエネルギー供給停止を脅迫材料に使用した生々しい現実を体験したことからも、 私たちは我が国自前の水素エネルギー獲得の必要性をあらためて強く感じています。

国土の12倍にもなる広大な海域を専管水域として利用できるわが国において、代替エネルギーとして海洋バイオマスを利用することはきわめて重要なことであります。
試算によれば、我国の技術で中国のコンブ栽培面積と同面積の栽培圃場を建設すれば、将来、電力消費量の35%以上をまかなえるとの結果を得ています。

このような背景のもとで、我が社の持つ知識・技術を広く皆様にご利用していただき、共同して実現化を目指すために、公開情報、未公開資料など重要と思われる資料を”提供資料”に収めました。エネルギー自給可能性などは資料フォルダー "2020年以降コンブ関係" 中のファイルに詳しく記述しております。
ご笑覧ください。

広く皆様方のお力を糾合して安定した日本自給エネルギーを生産したいと思いますので、ご興味を覚えられましたらお気軽にメールでお問い合わせくださると幸です。

2023年1月
バイオ水素株式会社 代表取締役 谷生重晴

事業内容

  • バイオ水素製造システムの設計、製作および保守管理
  • バイオ関連製品の製造システムの設計、製作および指導業務
  • 微生物および酵素の製造、販売
  • 教材・研究機器の製作、販売
  • バイオ関連物質の理化学分析および遺伝子分析
  • 上記に関する教育業務並びに調査、研究およびコンサルタント業務
  • 各種セミナー、研究会、講演会の企画、開催および運営
  • 前記に付帯関連する一切の業務

プラント設計

沖縄の糖蜜を原料とするパイロットプラント


写真は、2013年8月沖縄県産業振興公社の補助金を得て、弊社が設計し沖縄県糸満市に建設した 発酵槽容積200L、発酵液最大160Lの水素発酵プラントです。発酵原料には沖縄で得られる廃糖蜜を使用しました。
公社の補助金は2015年3月までで、2015年9月から2016年3月まではNEDOの助成を得て実証試験を続けました。試験期間が短期だったため、最終目標までの実証試験はできませんでしたが、この試験により多くの知見を得ることができました。






左のビデオは1983年に筆者が発見したバクテリアEnterobacter aerogenes st. E.82005が三角フラスコ中で水素混合ガスを発生している状況と、私の研究室の西山大紀君が2004年に発見したClostridium HN001株が極めて高速で水素混合ガスを発生している状況、それにHN001株がトリ肉ご飯、ミックスベジタブルそれに魚のはらわたで作成した疑似生ゴミから水素混合ガスを発生している状況を撮影したビデオです。   
  

関連商品

簡易水素発生バクテリア探索キット


主に小中の学童を対象にした簡易水素発生バクテリア探索キットです。左の長い筒にバクテリアの増殖に適した培養液と分解して水素を発生して欲しい糖質を一定量入れて密閉しておきます。右の細い棒の先で採取する試料を掻き回して、そのまま左の長い筒に差し込んで静置します。











左はいろいろな試料を試した結果を示しています。 上の容器には可動リングがあり、発生ガス量に応じて上昇するので、期待した上昇位置より高く移動したキットを我が社に送り届けてもらって、優良株がいるかどうかを判定します。
判定結果は届け出た学童に知らせて探索の喜びを味わってもらいます。

このキットの販売は、バクテリア判定試験にコストがかかるので、2023年現在中止しています。
継続にご興味を感じられましたらご連絡ください。










左はキットの使用説明書です。










     
     

微生物の単離・同定・販売

高速水素発生菌単離後の試験管培養ビデオ
左のビデオは、私の研究室の西山大紀君が2004年に発見したClostridium HN001株の試験管培養で、このバクテリアは他のバクテリアに比べて水素発生速度が非常に速く、1g-dryのバクテリアが居ると、グルコースから約1NL/hの速さで水素を発生できます
まだ十分にバクテリアが増殖していない段階でも、左のビデオに見られるように活発にガスを発生している様子が見られます。 ただしこのガスは、H2とCO2がほぼ1:1の混合ガスとして発生しています。








左の写真は、100mLの発酵容器でHN001株が発生するガスを直接燃料電池に導き、発電した電気でファンを回す装置です。2009年の川崎環境展でデモンストレーションしました。







左のシャーレ中に見られる青い点は、好気状態でH2を発生していると思われる新規バクテリアのコロニーです。筆者の理論が正しければ、自然界には遺伝子欠損をしたバクテリアがいて、好気状態で水素を高収率で発生している可能性があります。まだこのコロニーの水素発生能力を測定してはいませんが、好気状態で水素を発生するバクテリアであれば、水素収率が非常に大きい可能性があります。
このようなバクテリアを今後、精力的に探索したいと考えていますが、ご興味を覚えられましたらご連絡ください。

    提供資料 "2020年以降コンブ関係" 中のファイル参照

バイオ関連物質の分析・遺伝子分析

水素発生バクテリア探索により発見した有能菌株の属・種同定を遺伝子配列分析で行った結果の例です。子供から送られてきたキットの菌叢や青色コロニーなどの同定は、このような遺伝子解析で得られました。
ただ、近年の遺伝子解析の進歩は極めて速く、単離操作を必要としなくなりました。

保有機器

  • 発酵による水素ガス生成ベンチスケール設備(発酵槽10L)
  • 高速液体クロマトグラフィー
  • 遺伝子配列簡易分析計
  • 遠心分離機(増殖菌用)
  • 簡易クリーンベンチ
・・・他

会社概要

商号 バイオ水素 株式会社 BioHydrogen Technologies, Inc.
設立 2009年9月17日
資本金 460万円
決算期 8月
所在地 [本  社]
〒253-0006 神奈川県茅ヶ崎市堤1-1-7-207
[技術研究所]
〒299-5214 千葉県勝浦市白木718-2
E-mail secretary@biohydrogen.co.jp
URL http://www.biohydrogen.co.jp/
株主 7名
取引銀行 みずほ銀行 辻堂支店
役員 代表取締役 谷生 重晴
バイオ水素技術研究所長 谷生 重晴
[決算報告書] 2019年度  2020年度  2021年度

提供資料